年下のカノジョ~あの子は高校生~
 由美奈ちゃんなのに、由美奈ちゃんじゃない。






 奇妙な感覚が俺を襲う。



 もはやこれは気のせいではなかった。



 漠然と感じていたことが、さっきの『由美奈ちゃんらしからぬ笑顔』で確信に変わる。





 今日の彼女は、どこもかしこも大人びているのだ。


 服装だけならともかく、仕草や笑顔に至る細部まで。


 しかもそれは、不自然な造作。
 


 正直、『やりすぎでは?』と感じるほどに。






―――でも、一体なんのために?
 


 昨日までは、いつもと変わらない由美奈ちゃんだったのに。


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