年下のカノジョ~あの子は高校生~
 付き合い始めてからの約2ヶ月の間。


 由美奈ちゃんは、時々背伸びした格好をすることもあったけど。  

 こんなにあからさまに大人を作ることはなかった。




―――何があったんだ?



 違いには気付いたが、彼女がそうする理由には思い至らない。





 じっと考え込む俺に由美奈ちゃんが声をかけてくる。

「じゃあ、いただきましょうか?」



 由美奈ちゃんに促されて、俺はうなずいた。



―――今、彼女に聞いても答えてくれそうにないな。

 とりあえずはプリンでも食べて、気持ちを和ませるか。






「いただきます」

 由美奈ちゃんに向かって言ってから、なめらかなプリンをすくって口に運んだ。


< 362 / 718 >

この作品をシェア

pagetop