年下のカノジョ~あの子は高校生~
「うん、うまい」
 舌鼓を打つ俺。


 濃厚な卵の味。

 新鮮な牛乳の味。

 そしてバニラの香りが鼻腔をくすぐる。



「噂通り、美味しいね」

 彼女のほうを向くと、由美奈ちゃんはプリンに手を付けず、ちょっと何かを考えている感じ。
 

―――どうしたんだろう。



「……何だか、少し暑い気がします」
 突然、彼女が言い出した。
 

 今日は晴天で日差しもあるが、室内なのでそんなに暑くないはず。



「暑いなら、エアコンつけるよ」
 俺はプリンをテーブルに置いて、立ち上がろうとする。


「あっ、いいえ、大丈夫です。
 私が上着を脱げば済むことですから」
 そう言って彼女はジャケットのボタンに手をかける。
 
 俺は何の気なしにその様子を見ていた。




 が、上着を脱いだ彼女の格好を見て驚いた。
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