年下のカノジョ~あの子は高校生~
「三山さん……」
 涙で濡れる瞳を俺に向ける。


「こんな私を彼女にして、後悔してない?」
 

「由美奈ちゃんこそ。
 俺が彼氏でいいの?」
 

 由美奈ちゃんが腰を浮かし、俺の首に腕を回して抱きついてきた。

「三山さんじゃなきゃ、だめなのっ!」

 
 ふわりと彼女の香りに包まれる。





 コロンやシャンプーとは違う、彼女自身の香り。

 俺にとって心休まるものだ。
 

 しかし今は……。
 




 ばっちり開いた胸元が押し付けられて、俺の心と体はちっとも落着かない。


―――この状態はまずいぞ。
 

 このままでは由美奈ちゃんを押し倒しかねない。



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