年下のカノジョ~あの子は高校生~
「クリームがなくても、十分美味しいですねぇ。
 ・・・・・・えっ?!」

 由美奈ちゃんが驚いて、声を上げる。



 突然、俺が彼女の手をつかんだからだ。


「ど、どうしたんですか!?」



「気がついた事があってさ」


「気がついたこと、ですか?」
 なんだろうと、首を傾げる由美奈ちゃん。


「うん。
 由美奈ちゃんは俺のことを“三山さん”って呼ぶんだなぁって」


「あ、はい。
 それが、どうかしました?」
 目をぱちくりしている彼女。

 
―――“それが、どうかしました?”じゃないよぉ、シクシク・・・・・・。




「だって、俺は由美奈ちゃんの彼氏だよ。
 付き合って、もう2ヶ月は過ぎたし。
“三山さん”じゃなくって、名前で呼んで」


「・・・・・・名前ですか?」

 彼女からすれば意外な提案だったのか、不思議そうに俺を見る。


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