年下のカノジョ~あの子は高校生~
「きゃ・・・・・・はははっ。
 み、三山さん!」

 泣き笑いしながら、必死に抵抗する由美奈ちゃん。


「俺のこと名前で呼んでくれるまで、止めてあげない」

 くすぐる手にさらに力を入れる。


「あははははっ。
 い・・・・・・やぁん。
 みや・・・・・・ま、さぁん」
 ケラケラ笑いながら、更に首を振る由美奈ちゃん。




「そんなに名前を呼びたくない?
 ・・・・・・それとも。
 もっとしてほしいから、わざと名前を呼ばないのかなぁ?」



 こんな冗談みたいなことをしているけど。

 俺からすれば本気だった。




 いつまでたっても苗字で呼ばれるのは、本気で寂しいのだ。




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