年下のカノジョ~あの子は高校生~
 だけど。

 由美奈ちゃんは俺の胸に頬を寄せてきた。 


 潤む瞳で見つめ返す由美奈ちゃん。

「本気でイヤだったら、今頃正和さんのこと、突き飛ばしてます」
 と、言った。

 うっすらと頬を桜色に染めて。



 俺の鼓動がさらに早まる。




「由美奈ちゃん。
 ・・・・・・いいの?」




 俺が尋ねると、コクンとうなずく。


「でも。
 その前に、忘れていることありませんか?」
 

 彼女がいたずらっぽく微笑んだ。



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