年下のカノジョ~あの子は高校生~
47】俺の幸せ。彼女の不安。
 その後。

 更に30分ほどうたた寝してから、俺は昼食の準備を始めるためにベッドから抜け出た。


 寝ている由美奈ちゃんを起こさないように気をつけていたけど。

 ベッドが弾んでしまった。


 彼女が目を開ける。  


「ん・・・・・・。
 正和さん?」

 小さくあくびをし、寝ぼけ眼を手でこする由美奈ちゃん。


「そろそろお昼にしようと思って。
 お腹、空いてない?」


「お腹ですか?」

 そう言ったとたんに、彼女のお腹が“キュウゥゥ”と鳴った。



「はははっ。
 由美奈ちゃんはあえぎ声だけじゃなくて、腹の虫まで可愛いなぁ」
 
 真っ赤に頬を染めている由美奈ちゃんの頭をワシワシとなでる。



「今、洋服持ってきてあげる」

 彼女を残し、俺は寝室をあとにした。
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