年下のカノジョ~あの子は高校生~
 小奇麗な中庭風の出入り口で、由美奈ちゃんが立ち止まった。

「あ、あの・・・・・・」
 由美奈ちゃんは口ごもりながら、俺の服の袖を引っ張る。

「ん、何?」


「今日は、その・・・・・・。
 私、よくわかんなくって。
 正和さんに任せっぱなしで・・・・・・
 ご、ごめんなさい」
 顔を赤くして、ごにょごにょと小さくつぶやく由美奈ちゃん。



 2人過ごした甘い時間。

 経験のない由美奈ちゃんは、俺にしがみついているのがやっとだったっけ。



「い、いや・・・・・・。
 まぁ、こっちこそ。
 色々無理させちゃったりして、ごめん」
 俺もごにょごにょと口ごもる。


 2人でうつむき、しばし流れる沈黙。




「・・・・・・ぷっ」

「・・・・・・ふふっ」


 どちらともなく笑いがこぼれた。


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