年下のカノジョ~あの子は高校生~
「・・・・・・お世辞じゃないもん」
 由美奈ちゃんはうつむいたまま上着の裾をモジモジと手でいじり、ぶつぶつとつぶやいている。


 その仕草の可愛さったら、もう!!

 思わずぎゅぅーっと抱きしめたくなるではないかぁっ!!




 でも。

 前方から学校帰りの中学生達が集団でやってきたので、諦めざるをえなかった。
 

 いくら心の広い由美奈ちゃんとは言え。

 人前で抱きしめたりなんかしたら、許してくれるという保証はない。


 俺は手をグッと握り締めて、自制した。








「また、遊びに来てもいいですか?」
 裾をいじる手を止めて、由美奈ちゃんが聞いてきた。

「もちろん。
 あっ、そうだ。
 今度、ドライブでも行こうか」


 せっかく車があるのだ。

 ちょっと遠出してするのも良いだろう。


 幸い、当分は天気も良いみたいだし。
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