年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――な、何?

 状況が読めず、きょとんとする私。



「もしかして。
 田辺さんというお客さんだったりする?」

「はい、そうですけど」



 とたんに正和さんが苦虫を噛み潰したような顔になり、再びみんながざわつく。



 それは驚いてと言った感じではなく。

 なんだか同情しているような・・・・・・。




「あ、あの。
 田辺様だと何か問題でもあるんですか?」


「問題といえば、問題かもなぁ」
 
 いつの間にかそばに来ていた水田さんが、正和さんの肩をぽんぽんと叩く。


「問題ってなんですか?」

 私は正和さんに尋ねるけど、彼は「う、うん。まぁ」と、言葉を濁すだけで教えてくれない。
 


 なので、水田さんを見上げたら、苦笑しながら答えてくれた。

「田辺さんは三山の料理の大ファンでね。
 来店された時は、必ず呼び出すんだよ」


「そうなんですかぁ」 

 正和さんのお料理、美味しいもんね。
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