年下のカノジョ~あの子は高校生~
 でも。

 ファンというだけで正和さんが変な顔をしたり、みんながざわざわするのは何でだろう。



 そこへ、ひょっこり顔を出したパティシエ見習いの河原さんが言った。

「あれは三山さんの料理じゃなくて、三山さん自身に興味ありありですよねぇ」



 さらりと言われたけれど、私は聞き逃せなかった。



―――正和さん自身に興味?!


 とっさに正和さんの顔を見つめると、手を横に振って否定された。


「違うから!
 田辺さんは単なるお客様だから!!」




「・・・・・・なんでそんな必死に否定するんだ?」
 水田さんが冷静に突っ込んでくる。






 このレストランは職場恋愛が禁止じゃないけど。


 みんなに告げるタイミングがなかなか無くって。

 まだ私達の関係は知られていない。 
 

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