年下のカノジョ~あの子は高校生~
「あの、田辺さんをよくご存知なんですか?」

 横を歩く正和さんを見る。



「まぁ、俺がこの店に入った頃から通ってくれているから。
 もう5年近い常連さんだね」

「そうですか」
 ちょっとだけうつむき加減になる私。



「・・・・・・気になる?」


「えっ!?」

 ぱっと顔を上げると、正和さんと目が合った。


「あ、まぁ。
 綺麗な人ですし、大人っぽいですし。
 すごく素敵な女性だなぁって」


―――私とはぜんぜん違う・・・・・・。



 次の瞬間、正和さんが私のお尻をムニッとわしづかみにした。



「ひゃぁっ!!」

 飛び上がるほどびっくりした。


「な、な、何するんですかぁ!!」
 両手でお尻をガードしながら、私は後ずさりをした。


 そんな私のおでこを、彼が指で突っつく。

「今、変なこと考えたでしょ?」



 ちょっとだけ、私のことを睨んでくる正和さん。
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