年下のカノジョ~あの子は高校生~
「はあっ?!」
 
―――どういうことだ? 


「いいえ、何でもないわ。
 気にしないで。
 ただの独り言ですから」

 田辺さんは楽しそうにクスクスと笑っている。


 笑いが収まった後、ぼんやりと立ち尽くす俺を残して彼女はレジへと向かった。 









 昼のまかないを食べ、ディナーの営業までには時間がある。


 店の裏にある野菜置き場に俺はいた。

 この時間は誰も来ないので、一人になりたい時にはもってこい。
 


 木箱に腰を下ろし、田辺さんの言葉について考えていた。





『彼女も呼べますしね』というのは、どういうことだ?


『自分を彼女として家に呼んでくださいね』ということだろうか。







 それとも。

 1人暮らしの男性ならやりそうな、一般論を述べただけだろうか・・・・・・。
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