年下のカノジョ~あの子は高校生~
 ドゴォッッッ!!!

「いっでぇぇぇ!」


 分厚く硬い木の扉が、俺の額にメガヒット。


 あまりの衝撃に目の前が白くスパークした。

 まさに『目から火が出た』状態。
 




 半分ほど開いた扉の隙間から、由美奈ちゃんがビクビクしながら顔を出してきた。

「お・・・・・・おはよ」
 おそらく赤くなっているであろう額を擦りながらの挨拶。


「えっ、正和さん?!
 ごめんなさいっ、大丈夫ですか?」
 慌てて飛び出してきた由美奈ちゃんは、俺を見上げてオロオロしている。


「だ、大丈夫だから」
 痛くて半泣きの俺だが、必死でこらえる。


「ごめんなさい、ごめんなさい!
 ・・・・・・でも、何でドアの真ん前にいたんですか?」




「それは、そのぉ。
 呼び鈴を押して、最初に君の父さんが出てきたらなんて言おうか考えていたら。
 扉が開くのに気がつかなくって」
 

 我ながら間抜けだ。


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