年下のカノジョ~あの子は高校生~
「そうだったんですかぁ。
 車の止まった音がしたので、急いで行かなきゃって。
 確認もしないで開けた私が悪いんです。
 ホントにごめんなさい」
 
 由美奈ちゃんは俺の額にすっと手を伸ばしてきた。


「コブにならないと良いけど」

 優しく触れる。

 これだけで痛みが吹っ飛んでいく。



「平気。
 俺、石頭だから。
 それより、由美奈ちゃんの家族に一言挨拶するよ。
 何も言わないで連れ出すのも気が引けるし」
 

 大きく息を吸って、覚悟を決めた。
 




 こうなれば当って砕けろだ!!



 ・・・・・・い、いや、砕けたら困るけど。


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