年下のカノジョ~あの子は高校生~
「今日の正和さん。
 いつもよりニコニコしてますねぇ」
 
 由美奈ちゃんに言われるほど、俺の顔は緩んでいる。


「え、そう?
 由美奈ちゃんもニコニコだよ」


「あ・・・・・・、それは。
 だって、好きな人とデートだもん・・・・・・」
 
 うつむきながらモゴモゴと呟く由美奈ちゃん。
 


 些細な仕草を見るだけで、心が弾む俺って、やっぱり単純?


 でも、いいのだ。

 こういう事が恋する醍醐味なのだ。






 ご機嫌で車を走らせる俺。

「ねぇ、オルゴールは好きなの?」


「はい。
 高校入学のお祝いに素敵なオルゴールをおばあちゃんからもらったんです。
 それから、オルゴールの音色にはまって」

「うん、分かるな。
 金属的な音のはずなのに、心地良い音だよね」


「そうなんですよねぇ。
 うっとりしちゃいます」



 そんな会話をしているうちに、建物に併設されている駐車場に到着。
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