年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――こういう強引なところに、かえって救われてるなぁ。





 なんだか、つないでいる手が照れくさくて。

 くすぐったくて。



 でも。

 嬉しくって。


 ちょっと笑ってしまった。









 一通り見て回った私達は、館内のレストランでお昼。

 それから、お土産コーナーに。
 

 そこにはピアノを模った小さなオルゴールや、ぬいぐるみにオルゴールを内蔵させたものなどが所狭しと並んでいる。


「かわいいなぁ」


 手にとってあれこれ眺めていると、横にいる正和さんが言った。

「それが気に入ったの?」



 私はフタを開けると小物入れにもなる、5センチ四方の箱型オルゴールを持っていた。
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