年下のカノジョ~あの子は高校生~
「う~ん。
 熱はないみたいだね」
 自分のおでこの温度と比べている。



「本当に、本当に何でもないんです。
 平気です」

 私はさっきよりも、もっと笑顔になって。

 元気な自分をアピール。




「そう?」


 何かを探るような目つきで、正和さんはじっと私を見ているけど。

 私がニコニコしているのを見て、おでこから手を離してくれた。



「疲れちゃったのかなぁ。
 そろそろ帰ろうか」
 
 館内の大きな柱時計が3時の鐘を鳴らした。





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