年下のカノジョ~あの子は高校生~
 なかなか言い出さない由美奈ちゃん。

 俺は辛抱強く待つ。
 



 しばらく頭をなでられているうちに、ポツリ、ポツリと話し出した。

「私が子供だから・・・・・・。
 正和さんに・・・・・・つり合わない」

 ようやく口を開いた彼女は、過去に聞いたようなセリフを告げる。






「また、そんなこと言って。
 由美奈ちゃん、気にしすぎだよ」

 俺が言うと、これまで静かだった彼女が大きくわめいた。


「今度は、気にしすぎなんかじゃないですっ!!
 私の思い込みなんかじゃない・・・・・・。
 周りの人もそう思ってます!!」

 こっちが驚くくらいに、由美奈ちゃんは声を荒げて叫ぶ。



「え?
 周りって?」



「オルゴール館の所で・・・・・・言われました」 





 彼女にまわした俺の手に、ポタリと涙が落ちた。


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