年下のカノジョ~あの子は高校生~
「言ったでしょ。
 俺は怒っているんだって」


「なん・・・・・・で?」

 由美奈ちゃんには俺が怒っている原因が、まったく見当が付かないらしい。




 戸惑いに揺れる彼女の瞳。



「だって。
 由美奈ちゃんが何も分かっていないから」


「分かってない・・・・・・?」
 不安に目を泳がせる彼女。



「そうだよ。
 ぜんぜん分かってない!!」



 俺がこんなにも心惹かれる存在は、由美奈ちゃんだけなのに。


 今のままの由美奈ちゃんを愛しているのに。




 なのに。

『私じゃ、ふさわしくない』なんて言う。




 憮然と言い捨て、俺は噛み付くようにキスをする。

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