年下のカノジョ~あの子は高校生~
 潤んだ瞳。

 上気した頬。

 薄く開かれた唇。



―――これが・・・・・・私?


 そこにいたのは、これまでに見た事もなかった私。


 自分で言うのも変だけど、何だか色っぽい。







「ほら。
 こんなに艶っぽい表情も出来るんだよ、由美奈ちゃんは。
 だから、自分にもっと自信を持って」

 正和さんがそっと私を抱きしめる。





「・・・・・・もしかして、この顔を私に見せるために?」


―――私が『もっと色気があったら』なんて、言ったから?





「強引な方法でごめんね」
 キュッと腕に力を込めて、さらに抱き寄せられた。





< 491 / 718 >

この作品をシェア

pagetop