年下のカノジョ~あの子は高校生~
 安心したのと、彼の言葉が嬉しかったのが混ざって、泣いてしまった。
 


 彼にとって自分が相応しくないのなら身を引くしかないのかも、なんてチラッと考えた。
 

 大好きな正和さんから離れられるはずもないことは、百も承知だけど。



 

 自分が傍にいることで、彼に迷惑をかけるようなことはしたくなかった。


 正和さんが困るのは、自分の身が切り裂かれるよりつらい。






―――でも、でも・・・・・・。



 正和さんはこんな私でも必要としていてくれる。 




「私・・・・・・。
 正和さんの隣りにいてもいいんですね?」
 ポツリと呟いた。
 

 すると正和さんはげんこつを私の頭にコツン、と当てた。

「あったりまえでしょ!
 俺の彼女は由美奈ちゃんだけだよ」
 
 そしてまた、ギュッと私を抱きしめる。




「はい」

 その言葉のくすぐったさに、私はフフッと笑った。
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