年下のカノジョ~あの子は高校生~
 でも。


 正和さんがくれたのは深く絡めあうことのない、唇を重ねるだけのキス。


 近づいてきた時と同じように、静かに離れた唇。

 だけど、回された腕はそのまま。




「どうかした?
 何だか、体に力が入っているみたいだよ」


「え、あ・・・・・・。
 何でもないですっ」



「はは~ん。
 この前みたいに襲われちゃうかと思ったんでしょ?」
 苦笑を浮かべた正和さんは、腕の力を緩めた。



「それは、そのぉ」

 私が困っていると、彼は優しく髪をなでてくれた。


「今日はしないよ。
 だから、そんなに警戒しないで」




「別に警戒なんかしてません!
 正和さんがしたいなら、私は・・・・・・」

 彼の服にしがみつく。


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