年下のカノジョ~あの子は高校生~
「だって、私達は付き合っているんだから、その・・・・・・」 


「由美奈ちゃんは勘違いしてる」



「え?」

―――カンチガイ?


 私は彼の顔をまじまじと見つめてしまった。



「俺達は肌を重ねたこともあるけどさ。
 それが大人の付き合いだと思ってない?」



 私は何も言えなくなってしまった。

 正和さんの言葉の通りだから。






 少し間があって、彼がポツリと漏らす。

「やっぱりねぇ」


 抱きしめていた腕を解いて、正和さんはソファーの背にドサリともたれた。


「そりゃぁ、俺も由美奈ちゃんもそれなりの年だからさ。
 中学生のカップルみたいに、“映画見て、買い物して~”なんて付き合いはしないよ。
 でもね、肌を重ねることだけが大人の恋人じゃない。
 そこだけはきちんと分かっていて」
 


「・・・・・・はい」
 シュンとうつむく私。
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