年下のカノジョ~あの子は高校生~
 彼女の中にどす黒い感情が渦巻き始める。




「あんな子、ちっとも彼に相応しくない。
 ぜんぜんつり合ってないわ。
 私のほうが・・・・・・、私こそが三山さんとお似合いなのに・・・・・・」




 初めは確かに、彼の見た目に惹かれた。


 でも。

 それ以上に、料理に打ち込む彼の志に惹かれた。




 だから、自分から告白して断わられた時。

 悲しかったけど、彼が一人前のコックになるまで見守ろうと決めた。
 



 そして3年待った。
 



 その間は彼に想いを寄せる女性としてではなく、彼の料理を応援する客として接してきた。
 

 彼が仕事に納得した頃を見計らって、改めて告白しようと3年待ったのだ。





 それなのに・・・・・・。




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