年下のカノジョ～あの子は高校生～

　だけど。

　まさかバイト先にまで来るとは思わなかった。




「あ、あのね。
　この前は“好きな人がいる”ってしか言わなかったけど。
　本当はもう、付き合っている人がいるの」


「えっ！？
　・・・・・・彼氏ってこと？」
　大橋君の顔がさっと青ざめる。
　


　こんな顔させちゃって気の毒だけど、はっきり言わないと･･････。

「うん。
　つきあって、もうすぐ3ヶ月になるんだ」
　




　見る見るうちに、彼の顔が落ち込んでゆく。


「そっか・・・・・・。
　彼氏って、どんな人？」


「優しくて、面白くて。
　仕事をしている姿がすごくかっこいいよ」




―――ちょっとノロケてるかな？

　そう思ったけど、本当のことだから。