年下のカノジョ~あの子は高校生~
「由美奈ちゃん!!」

 正和さんが急いで走ってくる。

 赤川さんは私達のことを知っているから、名前で呼ばれても平気。




「大丈夫?
 絡まれてた?!」


「あ、いえ、違います。
 同じクラスの男子で」


「こんな所に押しかけてまで、一体何の話?」
 正和さんの顔が険しい。
 

 どうやって答えようかと言葉に迷う私。


「僕、今日は疲れたんで先に帰ります。お疲れ様です」

 私達に気を利かせてくれた赤川さんが、大通りに向かって歩き出した。




「ん、ああ。
 お疲れ」

「お疲れさまでした」


 駐車場に残された正和さんと私。




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