年下のカノジョ~あの子は高校生~
「今の男の子ってさ・・・・・・」
正和さんが私の顔色を伺いながら、話を切り出した。
「あ、その・・・・・・・。
何日か前に告白されて・・・・・・。
その時の断わり方がよくなかったらしくて、押しかけられちゃったというか」
「そっか」
素っ気無い返事の正和さん。
すごく怖い目をして、とっくにいなくなった大橋君を睨むかのように小道に目を向ける。
「で、でも!
今度ははっきり言いましたよ!!
“彼氏がいる”って」
私の言葉を聞いて、とたんに正和さんの瞳が和らいだ。
「よかった。
ちゃんと断わってくれたんだ」
「もちろんですよ」
「さっきの子に、“彼は私にベタぼれで、私も彼が大好きなのよ”って、言った?」
「ヤ、ヤダ。
そこまで言えませんよ、恥ずかしくって」
「ははっ、冗談だよ」
からりと笑う正和さん。
その笑顔を見て沈んでいた心がフワンと軽くなった。
でも。
刺さったガラスの破片は、氷と違って溶けることなく残っている。
正和さんが私の顔色を伺いながら、話を切り出した。
「あ、その・・・・・・・。
何日か前に告白されて・・・・・・。
その時の断わり方がよくなかったらしくて、押しかけられちゃったというか」
「そっか」
素っ気無い返事の正和さん。
すごく怖い目をして、とっくにいなくなった大橋君を睨むかのように小道に目を向ける。
「で、でも!
今度ははっきり言いましたよ!!
“彼氏がいる”って」
私の言葉を聞いて、とたんに正和さんの瞳が和らいだ。
「よかった。
ちゃんと断わってくれたんだ」
「もちろんですよ」
「さっきの子に、“彼は私にベタぼれで、私も彼が大好きなのよ”って、言った?」
「ヤ、ヤダ。
そこまで言えませんよ、恥ずかしくって」
「ははっ、冗談だよ」
からりと笑う正和さん。
その笑顔を見て沈んでいた心がフワンと軽くなった。
でも。
刺さったガラスの破片は、氷と違って溶けることなく残っている。