年下のカノジョ~あの子は高校生~
「あの、ここでいいですよ」

「ん、家まで送ってく」

「あれ?
 だって、車の調子が悪いって・・・・・・」


「別に車じゃなくてもいいと思うけど」


 三山がさっと少女の手を握る。

「歩いていく。
 ちょっと時間かかるけど、散歩だと思えばいいし。
 それに、その分長く由美奈ちゃんといられるし」 
 

 彼を見上げて、少女が頬を染める。

「そっか。
 風が気持ちいいから、歩くのも良いですね」

「でしょ。
 さ、行こうか」
 



 2人は仲良く手をつないで、隠れる田辺に気付かず通り過ぎた。
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