年下のカノジョ~あの子は高校生~
「でも、無理はしないでね」
 店長が優しく私の頭をなでる。


「そうよ。
 何かあったら私か店長にすぐ言いなさい」
 山岸さんの目も優しい。


「はい、そうします。
 でも、どうしてそんなに気をかけてくださるんですか?」

 私なんて単なるバイトなのに。




「片想い中の三山さんが、それはそれは苦労していたのを知っているから。
 あなた達が付き合うことになって、嬉しいのよ」


「そうそう。
 可愛い甥っ子がようやく実らせた恋を応援してあげたくってね~」
 



 山岸さんと店長の顔がなんとなく面白がっているようにも見えるのは、気のせいかな?
 

 2人の思いがくすぐったいけど、嬉しい。
 
 私を支えてくれる。



「ありがとうございます」 
 深く頭を下げる。

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