年下のカノジョ～あの子は高校生～

　売上表に目を通していた店長が、突然現れた私に驚く。

「どうしたの？」



　そこに内線電話が鳴る。

「はい。
　・・・・・・あ、そうだったの。
　分かったわ」


　受話器を置いた店長が椅子から立ち上がり、歩いてくる。



「山岸さんからだったわ。
　田辺さんと顔を合わせたんですってね」

「あ、はい･･････」

「そう」



　渋い顔になる店長。


「このままだと、エスカレートすることも考えられるわね。
　柏木さん、今日はもう上がりなさい」

「でも、まだ8時ですけど？」

「ホールに戻ったら、また田辺さんに捕まるかもしれないわよ。
　万が一にも騒ぎになったら、せっかく切り抜けたあなたの行為が無駄になるわ。
　さいわい、今夜はお客の引きが早そうだし」