年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――いちいち笑顔で俺を見なくていいからぁ!!


 額に変な汗が浮かんでくる。

 自分がなぜ、こんなにもドギマギしているのか分からない。 


 柏木さんの笑顔には、何か魔力でも込められているのだろうか?


―――って、そんな訳ないよな。
   何考えてんだ、俺。



 でも。

 そう思ってしまうくらい、彼女の笑顔には不思議な力があった。


 俺の心を惹きつける何かがある。



 これが親父や母さんの言っていた“運命の出会い”って奴だろうか・・・・・・?



―――ははっ、まさかね。





「それなら、よかった。
 遠慮しないでたくさん食べてね」

「はぁい」
 柏木さんは大皿からパスタを取り寄せて、お代わりをする。




 嬉しそうに食事をしている柏木さんの姿を、俺はしばらく眺めていた。


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