年下のカノジョ~あの子は高校生~
 そんな私にひるむことなく、田辺さんはゆっくりと口を開く。

「そうやって、すぐムキになるところが子供よねぇ」



 緩やかに巻かれた髪を指で絡め取り、チラリと私を横目で見る。

「あなたじゃ、三山さんを満足させてあげられないんじゃない?」



「・・・・・・どういう意味ですか?」

 漠然と問いかけられた質問の意図が読めず、低くうなるように聞き返す。



「そのままの通りよ。
 まだ幼いあなたが相手じゃ、三山さんは物足りないって事」
 

 またしても自分が子ども扱いされて、カッとなる。

「そんなことないです!!」



「あらぁ、本当に言い切れるの?」 
 大げさに目を開いて、わざと驚いてみせる田辺さん。




 私は言葉に詰まった。

 17年の人生じゃ、言い返せるほどの経験がないのは事実だから。
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