年下のカノジョ~あの子は高校生~
「本当に?」


「・・・・・・由美奈ちゃん、どうしたの?」
 正和さんの顔が曇る。



「ねぇ、本当に私でよかったと思ってる?」 

 頭の中心がぐらぐらと揺れていて、私はまた『自分に自信のない頃の私』に戻っていた。



「もしかして・・・・・・田辺さんに何か言われた?」




 “田辺さん”という言葉に、一瞬意識が戻る。

「どうしてそれを?!」


「あ、うん・・・・・・。
 用があってホールに出た時、由美奈ちゃんと田辺さんが話しているのを見かけてさ 」



―――どうしよう。正和さんに知られた。
   心配かけたくなかったのに・・・・・・。 



 動揺して、体が振るえ出す。 



「由美奈ちゃん、大丈夫?!」




―――どうしよう、どうしよう。


 体の震えは増すばかり。
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