年下のカノジョ~あの子は高校生~
 そして。

 冷水を頭から浴びたかのごとく、全身が震えた。





「俺、ひどいことを言った上に、放ってきたよっ!?」

 いくら怒りに目がくらんだとは言え、あんまりな行動だ。



「やばっ!!」


 あわてて野菜室を飛び出す。


 途中転びそうになりながら急いで駐車場に向かった。



 当然、そこには彼女の姿はない。
 



 携帯を取り出し、由美奈ちゃんにかけてみる。



 しかし、何回コールが鳴っても彼女は出てくれない。




「ああっ、くそっ!」

 今度は赤川にかける。


 悔しい事に、奴はすぐに出た。




< 559 / 718 >

この作品をシェア

pagetop