年下のカノジョ~あの子は高校生~
「もしもし、赤川!
 由美奈ちゃんは?」


『きちんと家に送り届けました。
 それにしても、柏木さんに何を言ったんですか?
 見ていられないくらいに泣いてましたよ!』

 強い口調の赤川。

 普段、明るくニコニコしている奴が、珍しく俺に腹を立てている。



「ああ、悪かった。
 ごめん」


『謝るなら、柏木さんにですよ!
 相当、精神的にダメージを受けてましたから』


「うん・・・・・・、分かってる。
 なぁ。
 由美奈ちゃん、俺のこと何か言ってたか?」




『いえ、何も。
 思いつめたようにうつむいて、ずっと黙ってましたから』




「そうか・・・・・・」

 自分の犯した失態の大きさを悔やむ。



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