年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――どうしたらいいんだろう。
   どうしたら、許してもらえるんだろう。




 時刻は8時を過ぎたところ。

 日曜日とはいえ、もう起きている頃だろう。
 

 だるい腕を動かし、何度目かになるか分からない電話をかける。
 



 着信拒否されてないけど、そんなもの、何の慰めにもならない。

 由美奈ちゃんが出てくれなければ、何の意味もない。




 やっぱり、電話はつながらなかった。






「俺のこと、嫌いになっちゃったのかなぁ」

 携帯を握り締めて、ポツリとつぶやく。


―――あの笑顔はもう、俺に向けてくれないのかな。



 そう考えるだけで、心臓がわしづかみされたように苦しくなる。







 視界に入るマグカップたちが切なかった。



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