年下のカノジョ~あの子は高校生~
「どうかしました?」

 2人はシフト表と携帯を手にしている。


「おはよう、正和君。
 シフトが急に変更になってね。
 調整しているところよ」


「店長、岩谷君が土曜は出られるそうです。
 それと田口さんが日曜のランチならOKですって」」
 通話を終えた山岸さんが店長に報告する。


「よかった。
 これでどうにうまくいきそうね」
 
 ホッと胸をなでおろす女性2人。




「誰か、長期で休むんですか?」




「入院とかじゃないんだけどねぇ」


 赤いボールペンでシフトを修正しながら、山岸さんが教えてくれた。


「柏木さんのおじいちゃんが昨夜、亡くなったんですって」




「えっ?!」


「それで、今朝早くにご家族で向かったの。
 葬儀や、何やらで一週間はバイトに来られないわ」


―――それで、家には誰もいなかったんだ。

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