年下のカノジョ~あの子は高校生~
「一週間の休みかぁ。
 今すぐにでも会いたいのにな」
 
 仕事を終えた俺。



 店の裏で野良猫たちにエサをあげながらポツリとつぶやく。
 



 今日一日待ってみても、由美奈ちゃんからのメールは来ていない。

 空の受信ボックスを見てはため息をつく。



―――由美奈ちゃんが俺の彼女として自信を持ってもらうために、何をすればいいんだ   ろう。



―――2人で同じ時を歩むために、どういう気持ちで向き合えばいいんだろう。




 由美奈ちゃんと次に会う時までには答えが出せているように、じっくり考えなくては。







 すっかりエサを平らげた猫達はとっくに姿を消していた。


 俺は1人たたずむ。

「今夜は月が綺麗だなぁ」


 空には見事な満月が浮かんでいる。

 最近すっきりしない天気が続いたから、こんなにはっきりと月を見たのは久し振り。
 


 あまりにも綺麗だったから、思わず携帯で写真を撮った。

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