年下のカノジョ~あの子は高校生~
「由美奈ちゃんも、この月を見てるのかなぁ。
 ・・・・・・そうだ」



 俺はメールを打ち込む。

『由美奈ちゃん、今、何してる?
 今夜は月が綺麗だよ。
 早く君に会いたいな』



「送信っと」 


 返事は来ないかもしれない。 

 それでもいいと思った。
 

 見返りは期待しない。


 押し付ける事もしない。
 



 今は素直に俺の気持ちを伝えよう。


 それだけでいい。







 この日から、仕事を終えると由美奈ちゃんにメールを送ることを決めた。
 



 他愛の無い日常の報告。


 そして。

 最後には『愛してる』や『会いたい』と書いた。
 




 1日、2日と過ぎても彼女からの返信は無い。


 それでも俺はメールを送る。
 



 由美奈ちゃんが再びこの胸に戻ってくることを願いながら。
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