年下のカノジョ~あの子は高校生~
「そちらにかけてください。
 今、お飲み物を用意しますから」
 
 2人がけのソファーを勧められ、俺は腰を下ろした。




―――どうやって話を切り出すかな。


 変に事を荒立てるとやっかいそうだ。

 穏便に進めるのはどうしたらいいか。



 考えていたら、いつの間にか近くに来ていた田辺さんに気がつかなかった。




「三山さん」
 
 声をかけられて、はっと我に返る。



「スイマセン。
 ちょっと考え事をしていまして」

 と言ったまま、俺は口を閉じるのを忘れる。
 


 目の前には下着姿の田辺さんが立っていたのだ。

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