年下のカノジョ~あの子は高校生~
 そんな田辺さんを見て、腹の底が熱く煮えたぎる。


「・・・・・・本当に、余計なことをしてくれましたね」
 
 低く吐き捨てた。


 その言葉を聞いて、田辺さんの表情がさっと変わる。

「余計ですって・・・・・・?」


 彼女の肩がわなわなと肩が震えている。



「余計なことじゃないわ!
 私は事実を述べただけよっ!!」

 勢いよく俺に抱きついてくる。



 油断していた俺は、ソファーに押し倒されてしまった。






「田辺さん?」


 見上げた瞳には怒りと、憎しみと、欲情が浮かんでいた。



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