年下のカノジョ~あの子は高校生~
「どうして?
 どうしてあの子なのっ?!
 私のほうがあの子よりもずっと前から、三山さんの事が好きだったわっ!」
 
 感情の昂ぶりからか、田辺さんの目が潤んで揺れる。


「あんな子供、あなたにちっとも相応しくない!!
 私のほうが三山さんを分かってあげられる。
 私のほうが・・・・・・、あなたにたくさんのことをしてあげられるわっ!!」

 俺を組み敷いて、激しく叫ぶ。


 普段の彼女からは想像できない激昂。
 




 田辺さんは豊かな胸を俺に押し付けるようにしがみついてきた。
 


 それでも、俺の心は由美奈ちゃんにしか向いていないから。


 自分でも驚くほど冷静だった。




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