年下のカノジョ~あの子は高校生~
「田辺さんや周りの人が俺たちのことを不釣合いだと言っても、何の意味もない。
 人から見て“お似合いだ”とかは関係ないんだ。
 大事なのは本人達の気持ちだから」
 
 俺は一度言葉を切り、田辺さんに目をやった。




「田辺さん。
 あなたは何のために恋愛して、何を思って付き合う人を決めるんですか?」

「・・・・・・え?」

 


「“横に並んだ時に絵になる”とか、“人からうらやましがられたい”とか、考えますか?」



 静かに問いかける。




 すると、うつろな視線ながらも田辺さんは首を横に振った。





< 586 / 718 >

この作品をシェア

pagetop