年下のカノジョ~あの子は高校生~
68】2人で歩む道(3)
≪SIDE:由美奈ちゃん≫
時間は少しさかのぼって木曜日。
おじいちゃんのお葬式が終わった。
みんなは大広間に集まっていて、お茶を飲んでいる。
こういった機会じゃないとなかなか親戚も集まらないから、積もる話があるんだろう。
おじいちゃんの死に対してみんながショックを受けていたけど。
98歳まで長生きして、そして眠るように穏やかな死に顔を見て、悲しいって感じてる人はあまりいなかった。
だから、みんな、おじいちゃんの思い出話をしては、時々笑ったりしている。
私は1人、仏壇の前に。
お線香に火をつけて、手を合わせた。
けっこう大柄だったおじいちゃんも、小さな白い箱に収まってしまった。
目の前にある写真のおじいちゃんは嬉しそうな笑顔。
でも。
生きていた頃と違って、笑い声は聞こえてこない。
それがちょっと寂しい。
時間は少しさかのぼって木曜日。
おじいちゃんのお葬式が終わった。
みんなは大広間に集まっていて、お茶を飲んでいる。
こういった機会じゃないとなかなか親戚も集まらないから、積もる話があるんだろう。
おじいちゃんの死に対してみんながショックを受けていたけど。
98歳まで長生きして、そして眠るように穏やかな死に顔を見て、悲しいって感じてる人はあまりいなかった。
だから、みんな、おじいちゃんの思い出話をしては、時々笑ったりしている。
私は1人、仏壇の前に。
お線香に火をつけて、手を合わせた。
けっこう大柄だったおじいちゃんも、小さな白い箱に収まってしまった。
目の前にある写真のおじいちゃんは嬉しそうな笑顔。
でも。
生きていた頃と違って、笑い声は聞こえてこない。
それがちょっと寂しい。