年下のカノジョ~あの子は高校生~
「ふふっ、そんなこともあったなぁ」

 足首を擦りながら笑う。

 そして、気がついた。



「・・・・・・料理以外にも、私に出来る事があるんじゃない?」


―――そうだ。
   そうだよ!
 

“看護士”になれば、正和さんがケガしても診てあげられる。



 正和さんが前に『コックは思っている以上にケガが多いんだよ』って言ってたもん。

 トンチンカンかも知れないけど、“これだっ”てひらめいたんだもん。
 


 今の私には何かに打ち込んで、結果を出すことが自信につながるはず。


 とにかく、やれるだけやってみよう。



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