年下のカノジョ~あの子は高校生~
 この思いつきに相談相手となってくれそうなイトコが、今、大広間にいる。

「さっそく話を聞いてこなくちゃ!」



 私は痺れをごまかしつつ立ち上がる。


「おじいちゃん。
 私がいつまでもメソメソしているから、心配だったんだね。
 私がしっかりしないと、安心して天国にいけないよね」
 

 私はコブシで胸を軽く叩いて、喝を入れた。

「話を聞いてくれてありがとう。
 ・・・・・・もう大丈夫。
 私、見つけたよ。
 それは、彼のためになるかもしれない道。
 そしてそれは、私のためでもある道。
 2人が一緒にいるために、私、頑張るよ」
 


 簡単に進めないかもしれない。


 だけど。

 頑張ればきっと、いい結果が待ってるはず。






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