年下のカノジョ~あの子は高校生~
 ひどく驚いた顔の彼女。




 だけど。

 さらに驚く事になる。



「由美奈ちゃん!!」


 俺は『柏木さん』ではなく彼女の名前を呼び、あまつさえ駆け寄って抱きしめたのだ。

 みんながいる前で。



 由美奈ちゃんの姿を見て、何も考えられなかった。




 ただ、『今すぐ抱きしめたい』。

 そう思った。







「あ、あ、あ、あのっ?!」



 慌てふためく彼女をがっちりと抱き込み、こう言った。

「会いたかった・・・・・・」


 焦がれに焦がれた彼女。


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