年下のカノジョ~あの子は高校生~
 会いたかった。

 触れたかった。

 声が聞きたかった。
 



 何が何だか、さっぱり把握できない由美奈ちゃん。

 口をパクパクとさせ、俺の腕の中でオロオロ。
 



 誰もが度肝を抜かれている中、どうにか我に返った店長が俺を呼ぶ。


「・・・・・・正和君?」

 様々なトラブルの対応に長けている彼女ですら、この事態には目をぱちくり。



 由美奈ちゃんを胸に抱いたまま、顔だけ店長に向ける。

「前に、“ウチは社内恋愛OKだ”って言ってましたよね?」


「え?
 ・・・・・・ええ、言ったけど?」
 
 突然何を言い出すんだろうと、再び目をしぱたたかせている。
 


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